「アーユルヴェーダは日本人に合わない」とは本当か?
この記事をお読みいただいている方は、"アーユルヴェーダ"とは一体何か?を求めているかと思います。
インド発祥の伝統医療であるアーユルヴェーダは、最近日本でも大変注目を集めていますよね。
コロナが流行った時に、耳にした方も多いかもしれませんね。
しかし一方で、「アーユルヴェーダは日本人には合わないのでは?」という声も聞かれます。
今回はその疑問に対して深掘りし、"日本人にとってのアーユルヴェーダ"について見ていきたいと思います。
アーユルヴェーダとは?
アーユルヴェーダの歴史と基本概念
アーユルヴェーダは約5000年も前に、インドで発祥した伝統的な医学体系で、「アーユス(生命)」と「ヴェーダ(智慧)」というサンスクリット語を合わせた言葉で、「生命の科学」または「長寿の知恵」と訳されます。
アーユルヴェーダの目的は、「健康な人の健康を守り、病気の人の病気を治すこと」と古典書に書かれています。
このアーユルヴェーダの目的に関しては、長年アーユルヴェーダを学んできた私にとっても同様で、私にとってアーユルヴェーダは、"元気な時はもっと元気にしてくれる、調子が悪い時はすっと助けてくれる"存在です。
アーユルヴェーダは、体質を「ドーシャ」と呼ばれる3つのエネルギータイプ(Vata/ヴァータ、Pitta/ピッタ、Kapha/カパ)に分類し、このエネルギーバランスに基づいて治療やライフスタイルの指導を行います。
また、食事療法、ハーブ療法、ヨガ、瞑想などを通じて心身の調和を図ることが特徴です。
ちなみに、ヨガとアーユルヴェーダは姉妹科学と言われていますよ。
日本におけるアーユルヴェーダの普及
アーユルヴェーダは、インド・スリランカを中心に広く実践されていますが、最近では欧米でもとても人気があり、実践者は日に日に増えています。
日本にもその影響が浸透してきていて、近年だと、ヨガや瞑想とともに、自然志向のライフスタイルが広がりを見せており、アーユルヴェーダもその一部として受け入れられつつあります。
コロナでも注目を浴びたことご存知の方もいるかもしれませんね。
コロナ期は、アーユルヴェーダのおかげで、そこまで"コロナへの恐怖"に煽られることなく、アーユルヴェーダの教えをお守りのように過ごしています。
日本においては、アーユルヴェーダに基づいた美容法や健康法が取り入れられ、専門のサロンや講座も増えてきましたよね。また、アーユルヴェーダの理論を日本人に合わせてアレンジする試みも行われており、伝統を尊重しつつも、日本人の生活習慣や気候に合った形でのアプローチが求められる場面も増えているようです。
アーユルヴェーダとは〜個人や季節に合わせた生活の知恵
では、改めて、アーユルヴェーダとはなんなのでしょうか?
「生きるための知恵」と呼ばれるアーユルヴェーダは、一人ひとりの体質に合わせて、そして、地域や気候に応じて実践していきます。
たとえば、寒い冬には体を温める食材を摂り、暑い夏には体から余分な熱を逃す食材を選ぶ。
病気がちに人は体力がつく生活を、水分がこもりやす人は水分を外に逃すような生活を実践します。
これは、先ほどもご紹介した、Vata/ヴァータ、Pitta/ピッタ、Kapha/カパの「ドーシャ」と呼ばれる3つのエネルギータイプと深く関連があります。
季節や個人のエネルギー状態に合わせた生活方法が、この「生きる知恵」アーユルヴェーダです。
「アーユルヴェーダは日本人に合わない」の誤解
日本とアーユルヴェーダの共通点
最近よく耳にするのが、「アーユルヴェーダは、インドなどの東南アジアの気候や文化に根付いているもので、日本人には合わないのでは?」ということです。
最近は、日本の気候も変わってきていて、亜熱帯に近いですよね。。。
アーユルヴェーダが発症した当時のインドやスリランカと、気候が近しいかもしれませんね!
実際にはアーユルヴェーダと日本の伝統文化には多くの共通点があります。
というよりも、日本で根付いている知恵は、ほとんどがインドから来たものと言って過言ではないとも考えられます。
仏教…起源は古代インド
今は多様な宗教が日本にもありますし、そもそも日本人は無宗教とも言われていますが、お盆やお墓など仏教にルーツがある慣習が多く残っていますよね。
ご存知の方も多いと思いますが、仏教は古代インドで生まれました。
お釈迦さまから、伝わり継がれ、日本にやってきたものです。
アーユルヴェーダの教えは、仏教と深く関わりがあります。
季節や気候に合わせた食事や生活
日本文化でも、アーユルヴェーダでも、季節や気候に合わせた食事や生活をしますよね。
春には七草粥でデトックス、夏は体から熱を逃してくれるキュウリのような野菜を摂るなど、当たり前に実践していますよね。
これらもアーユルヴェーダと言えますね。
現代日本におけるアーユルヴェーダ
現代の日本でも、アーユルヴェーダはたくさんの人に受け入れられていますよね。
アーユルヴェーダに基づいたデトックス法や美容法、アーユルヴェーダの知識を学べる講座も増えています。
体調や気候に合わせて食事を考えている方や、ヨガを日常的に取り入れている方も、立派なアーユルヴェーダの実践者だと私は思います。
結論:アーユルヴェーダは日本にも合う
アーユルヴェーダは既に日本の中にもある
結論として、「アーユルヴェーダは日本人に合わない」という考えは誤解であり、むしろ日本人にとっても、非常に有益なものだと思います。
アーユルヴェーダの基本的な理念は、日本文化や生活習慣と多くの共通点があり、日本の気候や体質に合わせたアプローチが可能です。
つまり、私たちは既にアーユルヴェーダの教えを、実は知っているということですね。
現代のストレスあふれてしまっているこの日本の社会において、アーユルヴェーダは欠かせない知恵です。
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