ヨガとアーユルヴェーダの関係
既にご存知の方も多いかと思いますが、実は、ヨガとアーユルヴェーダの間には深い深い繋がりがあります。
ヨガとアーユルヴェーダは、姉妹科学と呼ばれるほど密接です。
ヨガとアーユルヴェーダは、どちらも5000年以上の歴史を持つインド発祥の伝統的なもの。
健康を維持し、両方とも、心と体のバランスを保つための実践として知られていますが、現代ではそれぞれ独立したものとして捉えられがちです。
特に現代の日本では、ヨガブームから、徐々にアーユルヴェーダに興味を持つ人が増えてきているからかもしれませんね。
私も先に知ったのはヨガでした!
アーユルヴェーダに深くハマってから、ヨガとの関係に改めてヨガに注目し、ヨガを学び始めた経緯があります。
ヨガとアーユルヴェーダの基本原理
改めてヨガとは何か
ヨガは、身体の動き(アーサナ)、呼吸(プラーナーヤーマ)、瞑想を通じて心身の調和を目指していきます。
ヨガは心と体を統一し、ストレスの軽減、精神の安定、体力の向上を促してくれると言われています。
ヨガの言葉の由来は、「つながり」とも言われ、心身のつながりや、自然とのつながりなどとも捉えられますね。
そして、ヨガそのものは、心の作用を止滅させるものとされていますよ。
心を止滅させるというと、なんだか少し怖いかもしれませんが、学んでみるとそんないことはないですよ。
私たちは常に、様々な事物に心を動かされ、それによって一喜一憂したりしますよね。
そんな時にふと立ち止まって、自分の心身の状態を見つめることが、心の作用を止滅させることに近いのかもしれません。
アーユルヴェーダとは?
アーユルヴェーダは5000年前から受け継がれてきた「生命の智慧」です。
古くから、長寿、若返り、病や不調の治療、健康維持を目的として、大切に受け継がれてきた智慧です。
食事や過ごし方、ヨガなどの運動、ハーブ、オイルなど、様々な療法があり、日本だとオイルトリートメントが人気ですね。
ヨガとアーユルヴェーダの共通点と相違点
共通—バランスと調和
ヨガとアーユルヴェーダは、どちらも私たち人間が、自然と調和して生きるための道を示してくれています。
アーユルヴェーダが食事やライフスタイルを通して体のバランスを整えるのに対し、ヨガは動きや呼吸、瞑想を通して心のバランスを整えます。
アプローチの違い
先ほど述べた通り、ヨガは身体的・精神的なトレーニングを通じて、心の安定と集中力を高めます。
ヨガが体ではなく、心をメインにアプローチすることに、意外に感じる方も多いようです。
はじめは、私もこの教えに驚いたのを覚えています。
一方、アーユルヴェーダは、一人ひとりの体質(ドーシャ)に基づいた食事や生活習慣を通じて、身体的な部分から健康を維持することに重点を置きます。
消化力を高めることを目的にアプローチしていくことも、特徴的なことのひとつですよ。
ヨガとアーユルヴェーダの相乗効果
ヨガとアーユルヴェーダが姉妹科学の事例の一つとして、アーユルヴェーダ医師は、ヨガを処方することがあるということです。
アーユルヴェーダ医師は、患者の体質、状態、環境、気候などをよく見定め、今必要なのがヨガや呼吸法、瞑想だった場合、適切なヨガの指導もします。
これは、現代でもなお行われていることです。
アーユルヴェーダに基づいたヨガ
アーユルヴェーダの知識を取り入れたヨガは、ドーシャのエネルギーバランスを意識して行います。
例えば、ヴァータ体質の人や、ヴァータがあがっている時には、落ち着きと安定をもたらすヨガ(ハタヨガや陰ヨガなど)、ピッタ体質の人やピッタが上がっている時には、冷却効果のある呼吸法などが適していると言われています。
季節や環境に応じたヨガ
アーユルヴェーダでは季節や環境によって、ドーシャバランスが変化すると考えます。
例えば、夏はピッタを下げるポーズ(アーサナ)、冬から春先は体を温めピッタを上げてくれるヨガを行なっていきます。
私も、アーユルヴェーダの教え手に従って、季節や体調に合わせたヨガを行っています。
体の声を聞きながら行うヨガは、私は今ここにいる、ということを感じさせてくれる貴重な時間となっていますよ。
まとめ
ヨガとアーユルヴェーダは、切っても切り離せない、姉妹科学です。
それぞれの実践を日常生活に取り入れ、健康維持、若返り、心の安定やストレスの解消などに、生かしていきたいですね。
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