私はカパが多めの体質です。
カパは「地」と「水」のエネルギー。安定感があって穏やかな反面、体の中の動きがゆっくりになりやすい傾向があります。消化もゆっくり、便もゆっくり。毎日出ることの方が少ない、というのが長年の私の当たり前でした。
アーユルヴェーダを知る前は、「まあ、こういう体質なんだろうな」と半ば諦めていました。でも今は、毎日出ることの方が多い日々になっています。
変わったのは、特別な薬を飲んだからでも、ハードな食事制限をしたからでもありません。ただ、便の状態をドーシャのサインとして読むようになっただけです。
便の状態は、体からのメッセージ
アーユルヴェーダでは、便の状態はドーシャのバランスを知る重要なサインのひとつと考えます。
| 便の状態 | 関係するドーシャ |
|---|---|
| 硬い・コロコロ・出にくい | ヴァータの過剰 |
| 緩い・軟らかすぎる・熱っぽい | ピッタの過剰 |
| 重い・ねっとり・頻度が少ない | カパの過剰 |
たとえば、旅行中や忙しい時期に便が硬くなるのは、移動や不規則な生活でヴァータが乱れているサインです。暑い時期や辛いものを食べすぎたあとに下痢になるのは、ピッタが高まっているから。そしてカパが多めの私は、もともと便がゆっくりになりやすい体質です。
便秘ひとつ取っても、「どのドーシャの乱れか」によって、対処法がまったく変わります。これがアーユルヴェーダの面白いところです。
私がやっていること——便の状態で食事を調整する
私が意識しているのは、便の状態を毎朝ひとつのバロメーターとして見ること。「今日は硬めだな」「最近ゆるい日が続いているな」と感じたとき、それをドーシャの偏りのサインとして受け取り、その日の食事や行動を少し調整します。
便が硬い・出にくい日(ヴァータ過剰のサイン)
- 温かいスープや煮物を意識して食べる
- 白湯をゆっくり飲む
- ギーをひとさじ、食事に加える
- 冷たいもの・生野菜・乾燥した食べ物を控える
便がゆるい・ねっとりする日(ピッタまたはカパ過剰のサイン)
- 消化の重いもの(乳製品・揚げ物)を控える
- スパイス(ジンジャー・ブラックペッパー)を少量取り入れる
- 食事量を少し減らし、消化を休ませる
ギーを取り入れてから変わったこと
私が特に実感しているのが、ギー(澄ましバター)の効果です。
ギーはアーユルヴェーダで「腸を潤し、便の通りをよくする」とされている食品。便が硬めの日や、なんとなく腸が重い感じがするときに、料理にひとさじ加えたり、朝一番に白湯と一緒に小さじ半分ほど飲んだりしています。
劇的に変わった、というよりは、少しずつ腸が整っていく感覚です。毎日出なかった頃と比べると、今は出ない日の方が少ない。それだけで、朝の気分がずいぶん変わりました。
カパ体質の便秘に特に意識したいこと
私のようにカパが多めの体質の方は、そもそも代謝や消化の動きがゆっくりな傾向があります。「便秘体質だから仕方ない」と思っていた方も、まずはカパを動かすことを意識してみてください。
- 朝、白湯を飲む(消化の火を起こす)
- ガルシャナ(乾布摩擦マッサージ)で体を刺激する
- 歩く・体を動かす習慣をつける
- 甘いもの・重いもの・冷たいものを控えめに
小さなことばかりですが、積み重ねると体の動きが変わってきます。
まず自分のドーシャを知ることから
「自分はどのドーシャが乱れているんだろう」と気になった方は、まず体質診断を受けてみてください。便の傾向だけでなく、睡眠・肌・気分など総合的なサインからあなたのドーシャ傾向をお伝えします。
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