体が疲れているとき、胃腸が重いとき、「なんとなくすっきりしない」が続くとき。アーユルヴェーダには、そんなときに食べる「リセット食」があります。
それがキチャリです。
緑豆(ムング豆)と白米をスパイスで煮込んだ、ひとつのお鍋で完結するシンプルな料理。初めて食べたとき、「こんなにやさしい食べ物があるんだ」と驚きました。重くなかった胃腸が、ふわっと軽くなる感覚がありました。
キチャリとは
キチャリ(Kitchari)は、インドで何千年も食べ続けられてきたアーユルヴェーダの基本食です。消化しやすく、栄養バランスが良く、三つのドーシャすべてを整える数少ない食事のひとつとされています。
風邪をひいたとき、疲れたとき、断食明け、季節の変わり目。インドの家庭では「体を戻したいとき」に自然とキチャリが食卓に並びます。
日本でいう「おかゆ」に近いイメージですが、スパイスとギーが入ることで、ただやさしいだけでなく、消化の火(アグニ)を整える力があります。
材料(2人分)
- 白米:1/2カップ(100ml)
- 緑豆(ムング豆・皮なし割り):1/2カップ ※通販や自然食品店で入手可
- 水:4〜5カップ
- ギー(またはオリーブオイル):大さじ1
- クミンシード:小さじ1/2
- ターメリック:小さじ1/4
- 生姜(すりおろし):小さじ1
- 塩:小さじ1/2〜お好みで
- コリアンダーパウダー:小さじ1/4(あれば)
緑豆は「皮なし割り豆(イエロームング)」が理想ですが、皮ありの緑豆でも作れます。皮なしのほうがより消化しやすく、アーユルヴェーダ的には推奨されています。
作り方
下準備
- 白米と緑豆をさっと洗い、水に30分ほど浸す(省略可)
調理
- 鍋にギーを中火で熱し、クミンシードを入れる。プチプチと弾けてきたら次へ。
- 生姜とターメリックを加えて30秒ほど炒める。
- 水気を切った米と緑豆を入れ、全体をさっと混ぜる。
- 水を加えて中火で沸騰させ、アクを取る。
- 弱火にして蓋をし、20〜25分煮る。途中かき混ぜながら、お好みのとろみになるまで調整。
- 塩で味を整え、コリアンダーパウダーを加えて完成。
仕上がりは「スープとお粥の間」くらいのゆるさが理想です。固すぎず、のびすぎず。食べながらほっとする食感です。
ドーシャ別アレンジ
ヴァータが高いとき
生姜を多めに、ギーをたっぷり使う。仕上げにごま油を少し垂らすのもおすすめです。
ピッタが高いとき
生姜を少なめに、コリアンダーとフェンネルシードを加える。仕上げに新鮮なコリアンダーの葉(パクチー)を散らすと冷却効果が増します。
カパが高いとき
ギーを少なめに、黒胡椒やマスタードシードを足す。水分を少なめにして固めに仕上げると、消化に負担をかけません。
食べるタイミングとコツ
キチャリは昼食に食べるのが最もおすすめです。アーユルヴェーダでは、消化の力(アグニ)は正午頃に最も強くなると考えられています。
夕食に食べる場合は、少し固めに作ると胃腸への負担が軽くなります。
3〜5日間キチャリだけを食べる「キチャリクレンズ」という方法もあります。私はまだ1日しかやったことがありませんが、翌朝の体の軽さは本当に違いました。
緑豆はどこで買える?
スーパーには置いていないことがほとんどですが、以下で入手できます。
- 自然食品店(ビオセボン、ナチュラルハウスなど)
- アジア食材店(中華系スーパー、インド食材店)
- 通販(iHerb、Amazonなど)
まとめ買いして冷暗所に保存すれば長持ちします。我が家はいつも500gをストックしています。
まとめ
キチャリは「地味な料理」かもしれません。でも食べ続けると、体がどんどん整っていく感覚があります。
調子が悪いとき、疲れたとき、何を食べていいかわからないとき。そんなときはキチャリ、と思えると、自分の体をケアする選択肢がひとつ増えます。
まずは一度、週末のお昼に試してみてください。
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